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コネヒト株式会社を退職します

近況です。

色々と SNS でも投稿していましたが、先日最終出社を終えてました。10月末をもってコネヒト株式会社を退職します。現在は有給消化中です。

オフィスから外の様子を撮った

最後にオフィスから外の様子を撮ったときの写真

コネヒトでの思い出

コロナ禍まっただ中の入社から思えば本当に遠くに来ました。

最初は IaC とはほぼ無縁の状態の AWS から実態を探り、少しずつ環境を整えて行くところから色々やっていったと思います。最初に定期実行バッチの構成管理・運用の改善を行う際に投入した Songmu/ecschedule とも大分長い付き合いになりました。1 投入時に作ったリポジトリを自らの手で解体できた 2 のは、一定の仕組みの運用を最初から最後まで見守ったとも取れて自分にとってはとても貴重な体験ともなっています。

単純な技術的なところだけでなく、自分のチームやそれ以外に対しても色々と口を出させてもらって実際に受け入れてもらって形にすることができたことも多くあります。terraform の導入とリポジトリ・CI/CD の設計、インフラエンジニアの仕事の進め方をスクラムベース(のちに Linear Method ベースに変更)のモノを作り上げたり 3 、各種イベントの提案など。Notion導入なんかもまさにそうですね。4

これまでのキャリアを振り返ると、思いついた仕組みやシステム、ワークフローなどなどその辺のことは僕よりも先に僕よりも上手い人にやられてしまうケースがほとんどで、自らが打席に立ってやるという経験に乏しかったところはあります。「こういうやり方で進めるぞ」という構想自体は何度も考えていたんですけどね。直近のベンチャーでも実際に打席に立つという機会ないこともなかったのですが、コネヒトでは本当に多くの機会が得られたように思います。その立場になってはじめて見える景色もあり良いことも悪いことも含めて、僕のキャリアに奥行きを持たせてくれる経験となりました。

また後輩社員を迎え、一定のチームを率いる立場になったのもコネヒトが初めてでした。実際僕はマネージャーやグループリーダーという役職ではなかったですし、あくまでプラットフォームグループはみんな良き同僚であるべきというスタンスではいたものの、社歴やインフラエンジニアとしての経験の長さで結果的に「リーダーのような何か」になっていることは多かったかなと思っています。この役割も単純な仲間との切磋琢磨とは違う経験となり、人と働くスタイルに新たな刺激が得られたと思っています。

そんな感じで振り返ると、コネヒトでは「自らが打席に立ち、その結果に付き合い、周囲にどのような影響を及ぼすのか評価をする」という経験が過去一番できたように思えます。

背景

簡単にだけ書きます。大まかに言えば次の2つの背景があります。

  • インフラエンジニアとしてコネヒトでできることが少なくとも自分の中である程度落ち着いた
  • これからも ICT におけるインフラを支える1技術者であり続けたいという思いがあり、そのために自社のドメインに閉じない(あるいはとても広範囲にわたるドメインで)、もっと多様なシステムを扱う経験を積みたくなった

まあ詳細は直接お声がけいただければ色々話せます。

転職活動

さらっとだけ書きます。実は転職活動にはかなり多くの時間を費やしていました。

キャリアを見直した際、正直なところ「もっと多様なシステムを扱う経験を積みたい、けどそれを実現するにはどうすればいいんだっけ...????」という感じになってしまいかなり悩んだところがあります。

ありがたいことに本当に多くの媒体から様々な方からお声がけいただけましたし、実際にカジュアル面談も多くの企業さまとさせてもらいました。ですが、これまでの転職活動のように「数社とお話させていただく中で次の自分のキャリア像が見えてくる」となかなかならずに苦労しました。またせっかくお時間頂いたのに選考に進まなかった企業さまも多く、申し訳なく思います。

ただ、そのような活動を続けた結果今の自分が求めている「多様なシステムを扱う経験」をインフラ領域で積んでいけるだろうと思える企業様と出会え、今回の決断に至りました。

また、今回の転職活動では Forkwell さんの Forkwell が提供する上級エンジニア特化のエージェントサービス|テックリード・EM・スタッフプラス向け というサービスに大変お世話になりました。エージェントの力を借りた転職活動は本当に久しぶりでしたが、基本的な情報提供はもちろん、今回の僕のように「そもそも自分のキャリアをどうしたいんだっけ?」という軸が定まりきっていない状況での壁打ち相手になっていただけたり、孤独になりがちな転職活動中のコンテキストをわかってもらえる相談相手としてもとても心強く、様々な場面で助けていただけました。

これから

次も会社員として働くことになりますが、詳しい話はまた別でブログにしようと思います。

インフラエンジニアという肩書ではなくなりますが、引き続き Web, ICT におけるインフラ領域の技術者として新たな挑戦をしていく予定です。