Archive

株式会社スリーシェイクで働き始めた #3SHAKE

この記事は近況報告であり、 3-shake Advent Calendar 2024 シリーズ2、10日目の記事です。

最近なにしてんの?

前職の退職時に「詳しい話はまた別でブログにしようと思います。」とめずらしく情報をごく一部の知人以外には出していませんでしたが、 11月から 株式会社スリーシェイクSreake事業部 のSREとして働き始めています。

スリーシェイク

初出社の時の写真。かっこ良く撮ろうとしたら思いっきり映り込んでしまった... (初出社の時の写真。かっこ良く撮ろうとしたら思いっきり映り込んでしまった...)

スリーシェイクはインフラエンジニア、SRE などWeb系のインフラ領域の技術を主戦場としている方は名前は知っているんじゃないかなと思います。 実際、僕の中では「クラウドネイティブ方面での強者集団」というイメージが強く、個人的にずっと注目していた会社でありました。

何をやっている会社なのかは公式ページをみてもらうと何をやっているのかなんとなくわかると思います。

また、先日日経新聞に資金調達のニュースも出ていました。

SecurifyReckonerなどのSaaSも展開していますが、僕が所属する Sreake事業部 は伴走型コンサルティングという形で顧客となる企業さまに対しSREを一緒に実践し、支援していくことがミッションとなっています。

これまでの自分のキャリアを振り返ると、お客様のシステムに向き合っていくというのは MSP で働いていたとき以来なのでおおよそ10年ぶりです。

スリーシェイク入社にいたるまでの背景

退職時のブログにはさらっとだけだったのでもう少し詳しく書いてみます。

転職の背景

MSPを離れてから前職までのおおよそ10年ほどの時間を事業会社の一技術者として過ごしていたわけですが、 直近の2,3年で以下のようなことを個人的に強く感じています。当たり前といえばその通りのことではあります。

  • 所属している会社の事業の成長と技術的な挑戦要素が連動するとは限らない
  • 時には事業のため、エンジニアを胸を張って廃業できるだけの覚悟と合意がないと長続きなんかしない

特に年々何らかの事業において、リアルとインターネットの距離は確実に近くなっていて、インターネット上だけで完結するケースはむしろ減っていると感じます。1

事業のありかたとして、リアルのサービスもやるしインターネットを介したことも当然やるという状況を目の当たりにすることは多く、会社・事業の状況においてICT技術がどのくらいの温度感で必要とされるかの優先度も目まぐるしく変化している感覚があります。また、最近は各種プラットフォーム(Youtube, Instagram, X、 TikTok など)の活用具合によっては、ある程度それだけで事業として成り立つケースもあるなという感覚もあります。

頼れるマネージドサービスはもちろん、プラットフォームも多数ある現状です。自社サービスの開発はある程度便利なマネージドサービスの力に頼って後は塩漬けに近い状況、残りはプラットフォームに頼るという形でも成り立ってしまうケースもかなり増えているんじゃないかなと思っています。もちろん、すべての事業でそうだという話ではないんですが。

一方で技術的なことをそこまで深堀らなくてもいいかというとそんなことないとも思っています。やはり事業内容や成長によって、その時時に発生する問題を解消するための技術の提案・選択・実践するだけの力は必要だと思いますし、技術者を名乗っていくのであればアンテナを貼って学習し続けて、いつでも一緒に課題解決していける準備をしておくことも少なくとも僕は大事なことだとは思っています。

そんな状況のなかで自社サービスの開発・運用に直接関わり続けることと、一技術者として生き続けることの相関が見えなくなってしまいました。 あわせて、徐々に前職において事業の進む方向と自分が技術者として目指したい方向のズレが大きくなっていることを日々感じていました。

転職活動

今回の転職活動は話を聞いて回り始めるところから考えるとかなり多くの時間を費やしています。

退職時のブログにも書いていた通り、各種転職媒体でステータス変更をした際にはありがたいことに本当に多くの企業さまからお声がけいただきました。おかげで様々な企業様とお話させていただく機会はあり、事業内容的に解決したい課題に共感できるなと思えることも多かったですし、自分が貢献できることはありそうかなと思えるケースも多々ありました。

ですが今回の僕の場合、過去に複数のスタートアップに在籍していた経験や背景にあった温度感により、どうしても「お話を伺っているとめちゃめちゃ面白そうではあるんだけど、〇年くらいでフェーズが変わって、解決するべき課題のタイプはこう変わるだろうな」と思えてしまうことが多く、「その経験は自分はもう求めていない」「長く在籍はできないな」となってしまうケースが本当に多くありました。そのため今回はこれまでの転職活動のように「数社とお話させていただく中で次の自分のキャリア像が見えてくる」となかなかならずに苦労しました。2

そうしているうちにどんどん時間が過ぎていってしまい「誰かに相談できればいいんだけどな...」と思い始めていたあたりのタイミングで、登録していた Forkwell にて Forkwell が提供する上級エンジニア特化のエージェントサービス|テックリード・EM・スタッフプラス向け という求人からのスカウトという形でエージェントサービスのお誘いの連絡が来ました。

Forkwellの回し者みたいな書き方になるものの、本当にドンピシャなタイミングでコンタクトをいただき「せっかくなら」ということで申し込みをしました。このとき、機械的な連絡が来るんだろうと思っていたところ、いきなり赤川さん(X:@Akira_akagawa)からフランクな感じで連絡をいただいたのはびっくりでした。3

基本的にはやっていただいたことはおおよそ次のとおりです。

  • オンラインでのキャリア面談 4
  • Forkwellにあげていた各種資料(自己紹介、職務経歴など)をGoogle Docsへ変換した上でのオンラインレビュー
  • 各社の募集の紹介
  • 転職活動中の細かな相談・雑談相手
  • 各社の面接に対するアドバイス
  • 面談後フィードバック
  • 転職活動の打ち上げ 5

キャリア面談でスライドベースに色々解説してもらった説明は自分の年齢的にかなり刺さりまくりましたし、自分の状況を客観的にみることもできるようになりました。Google Docs 化した自己紹介・職務経歴などのレビューでは偏った視点で書いてしまっていたことに気づけたものが多く、かなり大変でしたがものすごくいい形のものにブラッシュアップできました。求人の紹介も自分でやみくもに探すよりも効率的でしたし、何よりも転職活動中は秘密にしておかなければいけないことが増えるのがストレスになったりもするのですが、その時に気軽にチャットベースで包み隠さず雑談できたのは個人的にものすごくよかったです。

赤川さんサポートのもと体制を立て直したあとは、僕の温度感などを加味した上で紹介いただいた求人とたまたま個別にお誘いいただいた企業さまの選考に進みました。

各社さまの選考を進んで感じたこととしては、やはり今の自分はいわゆる事業会社の一エンジニアには向いていなさそうだということでした。 実際選考に進んでいた企業様の事業はとても魅力的に思えるところも多かったですが、自分の適性を見透かされるようなケースもあり、「そういった考えであればSIerや受託、コンサルのほうが向いていそうな気がします」とはっきり言われる場面もありました。6

最終的には今回自分がもとめていた「多様なシステムを扱う経験」と、もともとの自分の「誰かを技術の力でエンパワーメントしていくことにやりがいを感じる」という性格にマッチしていたスリーシェイクが、選考を通じても間違いなく一番マッチしているだろうと確信でき、入社を決めました。

入社1カ月ちょっとの雑感的なもの

入社していきなりこれまで業務経験のなかった Google Cloud, kubernetes をバリバリ使っている案件にアサインされて、ヒーヒー言いつつもなんとか経験のある Terraform や GitHub Actions あたりの知見を生かして貢献しようと日々試行錯誤を続けています。

長年事業会社にいた仕事のスタイルとのギャップも結構あり、時には不安を吐露しつつもメンターの方に1on1などで相談に乗っていただいたり、同じ案件にアサインされている皆様に色々フォローいただきながら何とか生きています。

各チームのMTGや共有会などにちょくちょく参加させてもらってかなり実感しているのが会社で扱っている技術領域の広さで、これまで自分が主戦場としていたAWS・ECSまわりも当然ありつつもその他の様々なパターンの話を見聞きして技術的な話が本当に多いなと感じます。これは通常の事業会社の場合、かなりの大規模でないとなかなかないんじゃないかなと思います。

最初の立ち上がりは結構苦戦はしているものの、今回の転職で望んでいた多様なシステムを扱う経験ができる場所であり、確実にコンフォートゾーンから離れた場所であることは間違いないだろうという確信はもっています。

当面はスリーシェイクでの仕事のスタイルをしっかり確立させて信頼を重ねていくことが課題になりそうですが、いい感じにやっていけるように頑張ります。

また、スリーシェイクで働くことに興味があるという人がいればカジュアル面接の案内とかもできるのでお声がけください!


  1. ユーザーからはインターネットで完結するように見えても、事業を展開するにあたってはそうでないケースもあると思います 

  2. これはその企業様が良くないという話ではなく、マッチングの話だと思っています。実際このフェーズの企業で働く面白さというのも絶対にあると思っています。 

  3. 名前を出してよいと了承を得ています 

  4. https://forkwell.connpass.com/event/319309/ の内容の個別版をやってもらう感じでした 

  5. https://sizu.me/laughk/posts/mk3dhbrb41c2 

  6. その企業さまからはお見送りという形にはなりました。ただ、選考の際に感じた事業に対する覚悟は個人的にずば抜けていると感じており、選考を通じてとてもその企業さまのことをより好きになりましたし、応援もしています。