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2020年振り返り

年末ということもあるし、今年は COVID-19 による世の中の変化がすさまじい年なので記録に残しておきたいというのもあるので手短になっても書いておく。

日々どうやって過ごしていくのが家族にとって、自分にとって良いのだろうと試行錯誤が続いた気がする。ここ2,3年は「個人活動」「仕事面」「プライベート」と分けて振り返っていたけど、今年は仕事と家庭の距離が近づきすぎて境界がかなり曖昧になってる。

個人活動

オフライン

オンラインイベントだらけの年ではあったけど、以下のイベントは時期的にギリギリオフラインで参加することができた。

特に SRE NEXT と Python 2 EOL Party in Tokyo は足を運べてよかった。 あのときのように、いろいろなエンジニアの人たちと適当に飲みつつ語りつつをやれる日が恋しくなってきた。戻ってくるのはいつになるんだろうか。

また、イベント自体はオンラインではあるものの、 PyCon JP 2020 の1日目は @terapyon さんにお声がけいただき、少人数ではあるものの半オフラインみたいな形で参加できた。集まったメンバーでワイワイ話しながらトークセッションを聞けるのはオンラインならではだったし、あれはなかなか体験が良かった。

オンライン

COVID-19 の影響でほとんどのイベントがオンライン化し、これまで常連で参加している pyhack などのもくもく会も例に漏れずオンライン化。最初は「オンラインでもくもく会出てもな...」 という気持ちだったが、あまりにも社外の生の情報にふれる機会がなく、「少しでもなにか社会と接点を保っておこう」と考えるようになり、多少無理をしてでも参加するようになった。他だと forkwellさんの #InfraStudy シリーズは何度か参加してみている。

また時代の変化も感じ、オンラインで発表する側にも実際に回ってみないとアウトプットのやり方がアップデートできないなと感じ、BPLL に一度発表者としてオンラインでおじゃまさせてもらった。

他だと @terapyon さんがポッドキャストを始めたので、それに乗っからせてもらう形で2回ほどゲストで出演させていただいた。

初回はポッドキャストで話す勝手がつかめず、「話すの難しいな」と感じていたけど、転職活動や今の職場で場数を踏んだのか2回目出演時は大分リラックスして話ができている気がする。やっぱり経験は大事。

オンラインイベントに対する個人的な感じは、「参加しづらくなり、できても得られるものが減ってしまった」というのが正直なところ。こう考えるのは自分の家庭状況によるものなのだけど、家族がいる状況で仕事でもないのにオンラインイベントに張り付くのが心理的になかなか厳しい。19~22時は夕食からお風呂、寝かしつけと子供がいる家庭は戦場となりがちな時間帯だし、休日も自分一人だけ終日もくもくしているわけにも行かない。オンラインイベントへの参加中は、気分的には家の中で何時間も長電話するような感覚がある。何かあったらすぐに家のことができるのはいい面でもあるのだけど、イベントそのものをほっぽりだすことにもなる。どちらに比重を置くにせよ「ながら」参加になってしまうので家庭のこともイベントも中途半端になってしまい、結果として「あれ、あの時間結局何やってたんだっけ?」となることも少なくなかった。Youtube にアーカイブが残るケースもあり、それ自体はとてもありがたいと思いつつ、あとから見ることもできるが仕事中にながらで流しておくのが精一杯な感じもあり、やはりオフラインイベントに参加していた頃に比べると「得られるものが減ってしまった」という感覚はどうしても出てしまう。とはいえ、オンラインイベント中心な状況はそうそう変わる感じもなさそうなので、うまい付き合い方は模索したい。直近で検討していることとしては「どうしても集中して参加したいイベントは近所のホテルの部屋を確保して缶詰になる」くらいだが。

仕事

色々な変化があったのだけど、まずは COVID-19 の影響で2月中旬から原則ほぼリモートワークになったこと。もともとリモートワーク可の制度があったのでそれを利用する形で開発メンバーから自主的にフルリモートに移行していった形になった。

仕事内容的には今年はほとんどが Elasticsearch (を扱う go のコード)と向き合っていた感じがある。神経をすり減らしながらある程度のところでなんとか着地させられたが、果たして自分は良い成果を残せたのだろうか?という点は自分的にはかなり怪しくて、申し訳無さがあったりする。

コロナ渦の状況でフルリモートでひたすら一つの問題を追っかけていたのだけど、その内容と自分がこれからやっていきたい技術の乖離が日々激しくなるのをかなり感じた。またそれを補うべく個人活動もうまくワークしなくなった状況も後押しして、自分の手足が腐っていくような感覚が出始め、1技術者として生き続けるための仕事、個人活動、家庭すべてのやりかたを今の状況に合わせていく必要があると強く感じるようになった。

結果として、そこから転職活動をはじめコネヒトに出会い転職する形になった。

今回の転職で「ベンチャーのインフラ寄りの何でも屋」から「インフラエンジニア」としてまた働き始めているが、それなりには動けているとは感じていてまずは一安心というところ。

オンライン入社で、まだ1度も出社はしていないものの、社内の Slack や細かなオンラインイベントは活発で、全社員の朝会で司会をするなども早速やってみたりもした。そのおかげか、オンライン上でも少しずつ顔と名前を覚えてもらえているかなーという感じはある。

プライベート

今年は COVID-19 なしでは本当に語れない。原則フルリモートワークとなり、家庭との距離が近くなったのはいいことなのだけど、近くなりすぎて逆に家庭とのうまい距離のとり方を見失ってる状況かもしれない。

家の状況でいえば、妻も自分も原則フルリモートワークへの移行を余儀なくされたのでそれまで放置されていた片付け、家具の見直し、不要物の処分を急ピッチで勧めた。ディスプレイアーム、サブで使うタブレット、マイク類、WEBカメラ、部屋になかったエアコン、壁面収納導入などかなりの投資をした。優先度を下げていたものが前倒しになっただけなんだけど、大きな出費になった。

ただそのおかげでそれまでは物置としてしか機能していなかった部屋を事実上の自分の書斎スペースにできたのはよかった。とはいえ、今は子供が小さく専用の部屋がなくても大丈夫という状況だからできていることではあるのだけど。

事件的なところだと、非常事態宣言時は本当にしんどかった。保育園がほぼ利用できない状況でもリモートで仕事を続行するかたちとなり、正直気が狂いそうになった。朝保育園に行く時間と同じくらいに、自転車で行ける範囲での公園に子どもたちを連れ出し、遊ばせるのが日課になっていた。それ以外の時間はずっと子どもたちが家で騒いでる状況での業務。書斎スペースはあるもののそんなのお構いなしに子どもたちは乱入してくるので気が休まらなかった。ただ、同じような家庭はおおかったおかげ(?)か、「リモートワーク = 子育て世代にやさしい」とは必ずしも言えないという認識はある程度は広まったんじゃないかなとは個人的に思ってる。

もう1件事件的なところだと、COCOA から陽性者との接触が検知され、自宅の書斎スペースから数日出られない状況になったことがあった。その時の日記を書いている。

PCR検査を受けた結果は陰性だったが、その間職場にも保育園にも戦々恐々され、(感染リスク自体は誰にでもあるものの)本当に申し訳ない気持ちになってしまったし、ちょうど妻が体調を崩しはじめの状況でワンオペをお願いせざるを得なくなったのが何より申し訳なかった。3日間くらいの自室待機だったけど、子どもたちの声や物音が聞こえる中、本当に地獄のような時間だった。できることならあんな目にはもうあいたくないけど、日頃の対策は気を抜かず、また逆の立場になったときにちゃんと動けるように心構えは持っておきたい。

運動面でいえば、COVID-19 の感染リスクもさることながら COVID-19 に対する温度感の差からくる対人トラブルを避けたいという意図でスポーツジムには全く行かなくなり、自宅でのトレーニング中心に切り替えた。

最初は上記のブログにある通りトランポリンとダンベルでやっていた感じだが、6月あたりに Switch 本体の抽選に当選しフィットボクシングを始めた。リングフィットも入手に成功したのだけど、内容的にあまり肌にあわず、最終的にダンベルトレーニング → フィットボクシングという流れに落ち着いている。家のことが慌ただしくて、ダンベルは3日に1回とかのペースでやっていたのだけど、結果的に何故かジムに通っていた頃よりも筋肉量がちゃんとあがって今年で +4kg となった。自分の体がよくわからんとなっている。

おわりに

ザーッと今年のことを書いてみた。まだ漏れがあるかもしれないけど、これだけみても本当に色々ありすぎた。来年は、いい年になるといいのだけどな。

それではよいお年を。