これまでプライベートでは DELL XPS13 l321x(eary 2012) (以下 XPS13)を使ってきたのだけど DELL XPS15 9550(late 2015) (以下 XPS15) を購入した。
ArchLinuxとWindows10のデュアルブートで使ってる。
ざっくり経緯
XPS13を購入してから3年が経過して保守切れたのに加えて 最近自分が扱う用途が以前にもましてどんどん広がっていって、調べものしたりVM複数台上げた状態で作業をしているとPCごと固まって落っこちるような状況がちょくちょく発生。
普段使いにはまだまだいけるのだけども、技術者として使い続けるPCとしては限界を感じて 最低でも4年以上は使うことを想定してコミコミスペックのXPS15を購入した。
ちなみにVAIO Z クラムシェルのコミコミとかなり悩んだけど実機の持ち運びやすさよりもスペック(i7-6700HQ)を優先した。
環境構築のメモ
やったことが大分多岐にわたっているので細かいところは以下のGithubレポジトリのIssueにまとめている。 これからもなんかあったら追加でIssueにメモを残していくつもり。
ArchLinuxインストール、デュアルブート環境構築は XPS13 と同じようなノリで行けるかなーと最初は思ってたのだけど流石に3年前のモデルとは大分事情が変わっていた。 ざっくり書くと
- 出荷状況に戻す手段の確保 ( laughk/dell-xps15-9550#4 )
- 最近のモデルは出荷状況に戻すためのメディアをDVD-Rなどに完全に外出ししておくことができないみたいで本体SSDに必ずリカバリ領域を残しておく必要があるっぽい
- リカバリするためのメディアがUSBメモリ(16GB以上)でないと作成できなくて焦った。(Windows10から? BD-Rもだめだった)
- ということで保守に入っている場合は極力デュアルブートにしてWindows環境も残したほうが良さそう。
- HW 的な Boot まわりの設定もちゃんとやる必要あり ( laughk/dell-xps15-9550#5(comment) )
高速スタートアップ
,Secure Boot
は Off に- SATA Operation が RAIDモードだと Linux で起動した際にボリュームを認識できないので、BIOS Setup から AHCI に変更する。
- SATA Operation を変更するるとそのままでは Windows領域が認識できなくなるので、変更後はWindowsを一度リカバリメディアからの初期化する必要あり。
- ArchLinux 環境
- GRUB では UEFI での XPS15 との相性が悪くうまくデュアルブートできず。systemd-boot を使ったら一発でうまくいった。
/boot
は標準の起動領域(FAT32でフォーマットされてるパーディション)をフォーマットせずそのまま使うのが無難。(破壊しないように注意) ( laughk/dell-xps15-9550#5(comment) )- タッチパネルなんかはGNOME3だと特に何もせずに使えた。4Kディスプレイだが文字が小さくなりすぎることもなくいい感じにしてくれる。
- とはいえグラフィック周りは Arch wiki の XPS15 まとめ にあるようにあまり安定してるとは言いにくく、外付けディスプレイに繋いで使うとかだと
linux-lts
を入れて LTS カーネルを使っていたほうが無難(2016-05-13 時点では) ( laughk/dell-xps15-9550#11 )
使ってみて
まだ2週間ちょっとしか経ってないけど今の所だいたい以下のような感じ。
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マシンパワー
コミコミにした関係でかなりいい値段はしたけどスペックは本当に申し分なし。 作業中にPC全体が固まってしまうこともなくなったし、VirtualBoxでWindows10を起動しながらでも余裕で全然ストレスなく使えてめちゃめちゃ快適。
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ディスプレイ
15インチで4Kなディスプレイはかなりキレイ。現状は今まで使っていたPrincetonのディスプレイがあるから合わせて使っているけど、 もしかしたらそのうち外部ディスプレイはいらなくなるかもと思うくらい。とはいえ個人的には初フルHDラップトップのXPS13購入時に比べるとディスプレイに対する感動はそこまででもないかも。 また本当は解像度だけ4Kでタッチパネルは必要ないと思っていたのだけど、使えると案外便利かもなとは思っている。 あとは、そのままでは写り込みと反射がきついのでアンチグレアフィルムは貼ったほうがいいと思う。私は以下のものを利用中。
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15インチラップトップ
XPS15 (9550) のレビューを見ると15インチにしては「薄い」とか「軽い」とかのコメントが結構あるけど これまで基本的に13インチを超える大きさのラップトップを全く使ってこなかった身からするとどうしてもデカく感じるし「ちょい重いよなー」とは感じる。 ただ持ち運びそのものに致命的な問題になってるわけでもないし、個人的には全然許容範囲。 デカ目のディスプレイのほうがいい身としては、15インチという大きなディスプレイサイズの環境を持ち運べるメリットは大きいかなとも思う。
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キーボード・トラックパッド
キーボードはいつもどおり英語配列にしたけれど、これまで使っていたXPS13の使いやすさそのままという感じ。 XPS13では結構安っぽさがあったトラックパッドに関しては地味にかなり改善されてると思う。仕事ではMacbookProを使ってるがそちらと比べてもそこまで劣っているとは感じない。
「うーむ。なるほどね」と思うところが無いわけじゃないけれど、 全体的に満足度はめちゃめちゃ高い。 これなら4年は全然使えそうな感じだし、むしろ宝の持ち腐れにならないように自分自身もっとやってかないと!と思うのでした。