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2017年

気がついたら2017年ももうおしまい。 ということで、振り返りブログを書いておく。

個人活動

執筆を中心としたPython系コミュニティとの関わり

なんと言っても一番大きかったのが技術書の執筆。話自体は去年から動いていたのだけど執筆活動が本格化したのは今年に入ってから。 今年の前半は仕事以外の時間をほぼ執筆にすべてを捧げていたと言っても過言ではないと思う。

執筆に関してはブログも書いたし、そのプロセスに関しては BPStudy#123 で発表する機会もいただけた。

スラPy自体なんとか形にすることもできし、幸いにしてポジティブなフィードバックをいただく機会が多くありがたい限り。 BPStudyのときのスライドにも載せているけれど、この執筆を通じてはPython系コミュニティ(実質pyhackだけど)との関わり方が大きく変わった。

執筆はそれ自体もそうだし今まで月イチでゆるく好きなことをやっていただけの pyhack との関わり方の変化が大きく変化。 今年前半はほぼ原稿を書くのに費やたし、本が出版されてからは pyhack 以外のイベントごとに関して関わっている方々から何かとお声がけいただくことが多くなった。 以下のイベントもそう。

他にも通常の pyhack に参加する際にも、執筆前よりも他の方々との雑談も多くなった気がする。 今回自分が関わった執筆はもともとコミュニティベースで行ったこともあるのだけれども、執筆を通じて得たものがすごく大きかったと感じる。

イベント

イベント面は、 PyCon JP には今年も参加。 ブログに書いている通り残念ながら今年は準備不足でトークは通らずだったけれど過去最高に濃密に過ごせた。 他で言えば、本当は PyCon APAC にも行くつもりでいてツアーにも申し込んでいたのだけど残念ながら家庭都合でいけなくなってしまった。その代わりと言ってはあれだけれども11月に弾丸スケジュールで PyCon HK には行くことができた。 来年は APAC も HK も行きたいなと思うので頑張って調整したいところ。

アウトプット

執筆関連の動きが活発だった反面、それ以外がほとんどできていない。

pyhack 以外にも #mokupy や #rettypy などのもくもく会には結構足を運んだのだけど、前半はほぼ執筆の時間にあてていたし、後半もイベント登壇にむけた資料作成などの準備の時間にしていることが多くて技術的な試行錯誤がほとんどできていなかった。 なんとか furik の Python 実装である footprint をとりあえず動く状態にしたのと、細々と pelican-hss のメンテをするので手一杯だった気がする。ここは自分の技術的な幅を広げるためにももっとやらないとなーということは感じている。やってかねば。

ただ、そんな中でも少しいい方向に持っていけたかなーというのは参加イベント関連のログを 遅れてもいいので ブログにするということができるようになったことだと思う。 基本的に自分のブログは自分のために書くことを第一にしているので、実際にやってみて遅れてでもブログにすることでも十分に意味はあるなと感じている。これは続けてこう。

あと、SQUEEZE に入ってから英語の定着率を少しでも伸ばそうと Medium の方に English Activity をつけ始めた。 最近ちょっと優先度が落ちてきてしまって実質「しごとの基礎英語」ログになってしまってることが多いのだけれど、それでも細く長く続けていければと思ってる。

仕事面

転職

まず大きかったのは転職。ブログも書いているし、揺るぎない事実なので書いておくと1年で2回した。

2回目の転職に関して詳細はインターネットには書かないけれど大枠だけ書いておくと、今年前半所属していた現場は実際に働いてみると自分にとってどうしてもミスマッチだなと感じることが多かった。所属し続けてもバリューを出し続けることは難しいと感じたし、そんな人間がいつまでも粘って残ったとしてもお互いに時間が無駄だろうと感じたところが大きい。人によっては居心地の良い現場でもあっただろうし、これは完全に自分にマッチしなかったということだと思っている。

現職

SQUEEZE に入社してからは、英語がキツくて面食らうことも多かったけれども チーム文化的にもマッチすることが多く、楽しく仕事できている。「もっと頑張らないとな...」と落ち込むこともあるけれど僕は元気です。 自分がこれまで挑戦したくてもできなかったことにも手は伸ばせていて以下のことはできた。

  • Cloudwatch のデータをわかりやすく可視化するために Grafana を導入
  • Celery worker 導入に伴うインフラ環境の用意 on ElasticBeanstalk
  • 統合監視として Datadog の導入
    • 必要なアラートを挙げれるように
    • それまで取得できていなかった各種メトリクスの充実
    • Monitor 設定をブラウザでやるのが辛かったので Terraform でコード管理化
  • Ansible を導入してインフラのコード管理
    • ebextensions のプロビジョンだと無理があった
    • ElasticBeanstalk の AutoScale 経由からでも手動適用でも差異が出ないようにした
  • Django カスタムコマンドを利用したバッチ処理の実装
  • その他プロダクトの開発

ただ、今 SQUEEZE で関わっているプロダクトの開発はフロントエンドの比重が大きくて Django を知っているだけだと正直全然歯が立たない状況。 今のところは AngularJS を使っているので流行りとかは一旦おいて、そのへんの知見を基礎から叩き込みつつやっていかねばという状況。 なかなかヘビーではあるのだけれどもせっかくの機会、 jQuery の世界で止まっていてSPAが何なのかあまりピンと来ていなかった状態から脱するチャンスと思ってしっかりやっていこうと思う。

もちろん、これまでの自分の経験上インフラ面でもまだまだ良くしていきたいところも多い。 大変ではあるのだけれども、自分で設計したインフラを実際に手をかけて創っていくことは面白いと感じているしこちらもやっていくぞという気持ち。

その他

プライベート

8月くらいに3年間通ってたスポーツジムを退会した。 本当は続けたかったのだけど、今年から始まった子供の朝の準備・送迎と職場が渋谷から表参道に変わった関係で、どうあがいてもスポーツジムに行っても時間的に満足に体を動かすことができなくなってしまった。

そこからは朝のランニングに切り替えている。 膝のことを考え一旦週3回。忙しかったりするとできないこともちょくちょくあるのだけれども、無理にスポーツジムに行くよりもかなり満足に体を動かすことができるようになった。 やっぱり体を動かす習慣はちゃんと継続していきたい。

睡眠時間

今年は生活環境がガラリと変わる中、2回の転職と(自分の中で)過去に例を見ないレベルの個人活動で常時睡眠不足な状態に陥っていた。 初版執筆後、脱稿直後、12月後半くらいはまだ寝る時間があったけれどそれ以外の平均睡眠時間(土日含む)が5時間あったかどうかあやしい。 家にいるときは気がつくと「休みたい」とひたすら口に出ていた気がする。

おかげで昼間に強烈な眠気に襲われることも多く、正直いうと年間通じて業務中の集中力・体力がかなり低下していたと思う。 自分のリソースの限界が見えた反面、やっぱりこの状況はよくない。 来年はまず業務へのコミットを第一にしたいと思っているので、睡眠時間は確実に確保できるように取捨択一してフルパワーでやるべきことに臨みたい。

さいごに

今年はスラスラわかるPythonの執筆を中心としたPython系コミュニティ(主に pyhack)との関わり、2度の転職、プライベート環境の大幅な変化と めまぐるしい変化に見舞われて、常に自分のリソースギリギリで動いていたなーと感じる1年だった。挑戦することができてよかった一方、全力を出しきれなかったと思うことも多くあった。今後の自分の活動の取捨選択が迫られる状況がよりシビアになったし、それに対して全部うまく対処できたかというとちょっと怪しい部分も残る年だったと思う。

これまで挑戦できなかったことに挑戦できた反面、これまで継続できていたことが崩壊した部分はあるので2018年は取捨択一をしっかりとしてやっていくぞ。